Azure portal を活用して業務活用を効率化する。特徴や使い方を解説
目次[非表示]
- 1.Azure portal の特徴
- 2.Azure portal の使い方
- 2.1.①アカウントを作成してサインインする
- 2.2.②リソースグループを作成する
- 2.3.③仮想マシンを作成する
- 3.Azure portal の活用方法
- 3.1.デプロイ管理を行う
- 3.2.コストを可視化する
- 3.3.Azure Monitor による監視・診断・分析を行う
- 4.まとめ
- 5.Microsoft 365 無料相談実施中
Microsoft Azure portal(※)(以下、Azure portal)とは、Microsoft Azure(※)(以下、Azure)に備わっているリソースを一元管理できるツールのことです。Web上に公開されており、Azure のアカウントにサインインすると無料で利用できます。
Azure を業務に活用している企業では、「Azure portal の使い方を知って効率的にサービスを管理したい」「業務やコストの改善などに役立てたい」などとお考えの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、Azure portal の特徴や基本的な使い方、活用方法について解説します。
なお、Azure の基礎知識についてはこちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。
※Microsoft Azure portal および Microsoft Azure は、マイクロソフト社が提供する製品です。
Azure portal の特徴
Azure portal には、次の特徴があります。
▼特徴
- サービスやリソースを一元管理できる
- 直感的に操作できる
- カスタマイズ性が高い
- 細かなアクセス制御ができる
Azure portal では、Azure の仮想マシンやネットワーク、アプリケーション、インシデントなどを一元管理することが可能です。画像やアイコンを用いた GUI ベース(※)の画面となっているため、専門的な知識がなくても直感的な操作ができます。
また、ダッシュボード画面をカスタマイズして重要な機能を常に表示したり、機能の重要度に応じて表示の大きさを変えたりと、効率的に Azure を管理できる機能が備わっていることも特徴です。
さらに、管理者がサービスやアカウントごとにアクセス権限を細かく設定することによって、セキュリティ対策を強化できるようになります。
※Graphical User Interface(グラフィカルユーザーインターフェース)の略。視覚的な要素を基に直感的な操作ができる。
Azure portal の使い方
Azure portal を利用する際は、Azure のアカウントでサインインしてから、リソースグループと仮想マシンを作成する必要があります。
主な手順は、以下のとおりです。
①アカウントを作成してサインインする
Azure portal を利用するには、Azure のアカウントが必要です。
▼サインインまでの手順
- Azure のアカウント作成ページからアカウントを作成する
- Azure portal のログインページで、[サインイン]をクリックする
- 認証情報を入力する
②リソースグループを作成する
Azure portal にサインインできたら、運用・管理したい Azure のサービスを選定してリソースグループを作成します。リソースグループは、Azure のリソースを保持するコンテナとしての役割を持ちます。
▼リソースグループの作成手順
- Azure portal にサインインする
- [リソースグループ]を選択して[作成]をクリックする
- 表示された画面で Azure のサブスクリプションと場所を選択して、新しいリソースグループの名前を入力する
- [確認と作成]から[作成]をクリックしてリソースグループを作成する
③仮想マシンを作成する
Azure portal で仮想マシンを作成することで、複数のサービスやアプリケーション、ストレージなどを一元管理して柔軟に統合・分割できるようになります。
▼Azure portal で仮想マシンを作成する手順
- Azure portal にサインインする
- [サービス]から[仮想マシン]を選択する
- [仮想マシン]ページで[作成]から[Azure 仮想マシン]をクリックする
- [インスタンスの詳細]から[仮想マシン名]に[myVM]と入力して、[イメージ]から[Windows Server 2022 Datacenter : Azure Edition - x64 Gen 2]を選択する ※ほかの既定値はそのままにする
- [管理者アカウント]でユーザー名とパスワードを指定する
- [受信ポートの規則]で[選択したポートを許可する]を選択して、プルダウンメニューから[RDP(3389)]と[HTTP(80)]を選択する
- そのほかの既定値はそのままにして、[確認および作成]をクリックする
- 検証を実行したあと、[作成]を選択する
Azure portal の活用方法
Azure portal は、Azure で構築したさまざまなリソースを一元管理して、業務の改善やコスト管理などに役立てられます。企業における活用方法には、以下の3つが挙げられます。
デプロイ管理を行う
デプロイとは、実行ファイルを配置して利用できる状態にすることです。Azure portal では、あらゆるリソースのデプロイに対応しています。
Azure portal で一元管理しているリソースをリソースグループにデプロイできるほか、Azure Resource Manager(※)のテンプレートを使用すれば自動化したり、アクセス制御やロック機能などを使用してリソースを保護したりすることも可能です。
※Azure Resource Manager は、マイクロソフト社が提供する製品です。
コストを可視化する
Azure portal では、Azure の各サービスについて現時点での利用額や月間料金の予測を表示することが可能です。
多数のアプリケーションやシステムなどのリソースを管理している場合でも、すべてのコストを可視化して予実管理を行えます。
Azure Monitor による監視・診断・分析を行う
Azure portal からアクセスできる機能の一つとなる“ Azure Monitor ”を活用すると、Azure 内のリソースを監視・診断・分析することが可能です。
▼Azure Monitor の機能
- 各リソースの稼働状況を確認する
- 監視データに対して予め設定した条件が検出された際にアラートを表示する
- 現在のリソースのアクティビティログを表示する
- リソースの状況を示す数値を分析してグラフで視覚化する
Azure 内のアプリケーションやシステム、ネットワークなどの監視・診断・分析を実施することによって、障害の検知や迅速な復旧、再発防止策などを行えるようになり、サービスの安定した稼働につながります。
まとめ
この記事では、Azure portal の活用について以下の内容を解説しました。
- Azure portal の特徴
- Azure portal の使い方
- Azure portal の活用方法
Azure portal を活用すると、Azure 内に構築した複数のリソースを一元管理して、安全かつ効率的に運用できるようになります。
直感的な操作ができるほか、ダッシュボードのカスタマイズやアクセス制御なども行えるため、個別に管理・運用する場合と比べて管理者の業務を効率化できます。
また、Azure portal を活用して、デプロイ管理やコストの可視化による予実管理、監視・診断・分析などを行うことも可能です。
『 ez office 』では、業務課題に応じた Azure の構築やリソースの拡張などをサポートする『 Azure サービスの活用支援』を提供しています。業務の改善を図りたいとお考えの方は、こちらの資料をご覧ください。
Microsoft 365 無料相談実施中
業務効率化などを背景に、Microsoft 365 の導入、活用に関して、お困りごとはございませんでしょうか?
- 自社の規模や業務に合わせた料金プランを選びたいが、どれが適しているか分からない
- Microsoft 365 の導入を検討しているが、設計・構築・運用方法などの知見がない
- Microsoft 365 の SharePoint で社内ポータルサイトを構築しているが、社員の活用が定着しない
ネット上には多くの情報があり、調べるのも大変ですし、自社にとって何がいいのかイメージするのも難しいですよね。
当社ではそんな皆様に向け、無料相談会を実施しております。
お客様のお悩みやご要望に合わせた個別相談も承っておりますので、是非、お気軽にお問い合わせください。
私たちと一緒に、業務改善をスタートさせませんか?
→Microsoft 365 に関する無料相談のお問い合わせはこちら