Power Apps ポータルとは? Power Pages との違いや特徴を解説


Power Apps ポータルとは? Power Pages との違いや特徴を解説


目次[非表示]

  1. 1.Power Apps ポータルとは
    1. 1.1.Power Pages とは
    2. 1.2.Power Apps ポータルと Power Pages との違い
  2. 2.Power Apps ポータルの特徴
    1. 2.1.① 細かい権限設定ができる
    2. 2.2.② 複数の認証方法がある
    3. 2.3.③ 無料で試用できる
  3. 3.Power Apps ポータルのメリット
    1. 3.1.① Web サイトを簡単に作成できる
    2. 3.2.② Dataverse の情報をスムーズに共有できる
    3. 3.3.③ 申請や予約をシステム化して業務を効率化できる
  4. 4.Power Apps ポータルのデメリット
    1. 4.1.複雑な機能の実装にはコーディングが必要
  5. 5.ez office の「Power Apps で業務改善」サービス
  6. 6.まとめ


Power Apps ポータルは、Microsoft が提供する Power Platform のツールの一つであり、ローコードで時間やコストをかけずに Web サイトを作成できます。

今回は、Power Apps ポータルの特徴や Power Pages との違いといった基本知識について解説します。自社の情報発信戦略として Power Apps ポータルを活用すれば、業務の効率化や生産性の向上にもつながるかもしれません。


Power Apps ポータルとは

Power Apps は、2019 年 10 月に公開された、Microsoft が提供するローコードソリューションです。具体的には、外部ユーザーによるアクセスが可能な Web サイトを構築できるサービスです。以前は Dynamics 365 ポータルと呼ばれていたサービスで、Power Apps ポータルへと名称が変更されました。Power Apps ポータルでは、Dynamics 365 ポータルのフル機能をスタンドアロンで利用可能です。フォームやビューなどのデフォルト機能を組み合わせることで簡単に Web サイトを構築でき、アンケート機能の実装や、専用 ID または匿名でのアクセスといった細かい権限設定が可能です。また、詳しくは後述しますが、データベースに Dataverse を使用しています。


Power Pages とは

Power Pages は、Microsoft が提供する Web サイト構築ツールで、Power Platform というサービスに含まれています。Power Pages でも、Dataverse に保存されているデータを利用して Web サイトを作成します。コーディングが不要なので、Word を扱うような感覚で Web ページをデザインし、外部ユーザーに公開できます。


Power Apps ポータルと Power Pages との違い

10 月に Power Apps ポータルの後継ツールとしてリリースされた Power Pages には、テンプレートと使いやすいワークスペースが追加されました。そうした進化によって、ローコードでの Web サイト作成がさらに容易になりました。

テンプレートは、使用されるシーンを想定して用意されています。例えば、予約ページに適したもの(会議のスケジュールと管理テンプレート)や、許可申請に適したもの(アプリケーション処理テンプレート)などがあります。

ワークスペースには、以下の 4 つが実装されました。

  1. ページワークスペース:サイトの設計・構築を行います。
  2. スタイリングワークスペース:ページのデザインを行います。
  3. データワークスペース:Dataverse テーブルビューの作成や編集を行います。
  4. 設定ワークスペース:認証やセキュリティの設定を行います。


Power Apps ポータルの特徴

Power Apps ポータルの特徴を 3 つ紹介します。


① 細かい権限設定ができる

Power Apps ポータルで作成した Web サイトでは、アクセス権限の細かい設定が可能です。例えば、一般ユーザーか会員ユーザーかによって、アクセスできる Web ページの範囲を変更できます。また、Dataverse のデータにもアクセス権限の設定が可能です。データの閲覧のみ可能にするのか、編集も可能にするのかを、ユーザーごとに決められます。


② 複数の認証方法がある

Power Apps ポータルでは、複数の認証方法を利用できます。データを外部にも公開できるため、認証機能によってセキュリティを高められるのは重要な点です。認証方法としては、Azure AD や外部の ID プロバイダーによる認証などがあります。


③ 無料で試用できる

ポータルを作成してから 30 日間は、無料で利用可能です。気軽に試用できるので、実際に利用価値があるかどうかを判断してから契約できます。以下の URL から、Microsoft アカウントのメールアドレス、国/地域、電話番号を入力すれば、試用版を利用できます。

※ Microsoft 製品サイト|Power Apps


Power Apps ポータルのメリット

Power Apps ポータルのメリットを 3 つ紹介します。


① Web サイトを簡単に作成できる

前述のとおり、Power Apps ポータルは、複雑なコーディングを必要とせず、Word や PowerPoint を扱うような感覚で Web ページを作成できます。デフォルト機能だけでも、予約管理サイトやアンケート収集サイトをすぐに立ち上げられます。Web サイトを作成したことがない初心者で、プログラムの知識が少なくても、誰もが気軽に Web サイトを作成できるため、運用担当者の負担が軽減されます。


② Dataverse の情報をスムーズに共有できる

Dataverse は、Microsoft が提供しているデータベースです。Azure 上に構築されており、高度なセキュリティ機能が実装されているのが強みです。Power Apps ポータルを利用すれば、Dataverse で管理している情報をスムーズに公開できるため、同じ組織の人にはもちろん、外部の人にも、必要な情報をすぐに共有できます。


③ 申請や予約をシステム化して業務を効率化できる

Power Apps ポータルで作成できる Web サイトは、ユーザーからの申請や予約などのシステム化に適しています。例えば、自治体が住民から受け付けているシンプルな申請業務に Power Apps ポータルを利用すれば、業務の効率化を図れます。ただし、受け付けの際に確認や相談などの手間が必要な場合、活用は難しいかもしれません。

また、ローコードかつ短期間で Web ページを作成できるため、サイト制作に割く業務時間を削減し、リソースをコア業務に充てられます。


Power Apps ポータルのデメリット

メリットの多い Power Apps ポータルですが、デメリットもあります。


複雑な機能の実装にはコーディングが必要

Power Apps ポータルは、できるだけシンプルにデフォルト機能のみで構築する Web サイトに適しています。そのため、複雑な業務処理に対応したり、デフォルトではない機能を実装させたりするには、コーディングが必要になります。例えば、カート機能をサイトに実装させるためには、コーディングが必要です。そのような場合には、プログラミングの専門的な知識を備えた人材が必須になります。


ez office の「Power Apps で業務改善」サービス

ez office は、Power Apps の利用支援サービスとして、「Power Apps で業務改善」サービスを提供しています。サービス内容には、簡単な業務アプリケーションを作成できるようになるベーシックトレーニング、実際の業務に役立つアプリケーションを作成できるようになるアドバンストレーニングなどがあります。さらに、実践的な PoC(実証実験)から、エキスパートによる個別サポートまで、幅広いニーズに応えられるサービスを利用でき、業務アプリケーションの開発スキルを効率的に身に付けられます。お客様の課題に応じたカスタマイズも可能で、価格設定が明確です。ez office の「Power Apps で業務改善」サービスを活用して、社内の業務効率化を一歩前進させてみませんか?


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まとめ

今回は、Power Apps ポータルの概要や、メリットとデメリットについて解説してきました。Power Apps ポータルなら、複雑なコーディングは必要なく、予約や許可申請などの機能が実装された Web サイトを短期間で公開できます。30 日間の無料試用期間もあるので、実際に Web ページを作成してみてはいかがでしょうか。また、ez office では、「Power Apps で業務改善」サービスを提供しています。Power Apps ポータルを導入する場合には、ぜひ利用を検討してみてください。

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