Azure の導入でクラウド化を促進! 基本の流れや成功のポイントを解説
目次[非表示]
- 1.Azure を導入する流れ
- 1.1.①移行する範囲・方法を決定する
- 1.2.②実装方法を設計する
- 1.3.③検証を実施する
- 1.4.④Azure 環境へ移行する
- 2.Azure を導入して業務システムのクラウド化を成功させるためのポイント
- 2.1.①アセスメントを実施する
- 2.2.②移行の優先順位を定める
- 2.3.③マネジメントサービスを活用する
- 3.まとめ
- 4.Microsoft 365 無料相談実施中
Microsoft Azure(※)(以下、Azure)は、Microsoft 社のクラウドサービスの総称です。サーバー・ストレージ・ネットワークなどの IaaS(イアース)サービスや、データベース管理・ID 管理・データ分析などの PaaS(パース)サービスなどを提供しています。
このようなクラウドサービスは、導入・運用コストを抑えやすいほか、場所・端末の制約がなく利用できる利便性の高さや安定稼働できる可用性の高さなどから、幅広い分野の企業に取り入れられています。
なかでも Azure は、Microsoft 365 (※)をはじめとした Windows 製品との親和性が高いため、すでに業務に使用している企業にとっては導入しやすいクラウドサービスといえます。
既存システムの刷新や業務改善のために、Azure の導入を検討されている企業のなかには、「導入手順が分からない」「自社に適したサービスを選べるか、使いこなせるかが不安」など課題を持つ方もいるのではないでしょうか。
この記事では、Azure を導入する基本の流れや成功させるためのポイントについて解説します。
Azure の基礎知識や特徴については、こちらの記事で詳しく解説しています。
※ Microsoft 365 および Microsoft Azure は、マイクロソフト グループの企業の商標です。
Azure を導入する流れ
Azure を導入する際は、移行範囲や実装方法などを定義したうえで、手順に沿って進めていく必要があります。一般的な流れは、以下のとおりです。
なお、Azure の特徴やメリットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
①移行する範囲・方法を決定する
Azure を導入するには、まずクラウドに移行する業務システムの範囲を決定します。そのためには、現在利用しているシステムの情報を洗い出して、Azure に移行できるシステムを検討する必要があります。カスタマイズが必要なシステムのように、移行せずにオンプレミスに残したほうがよいケースもあります。
▼洗い出しが必要な情報
● 業務内容・フロー
● システムの運用体制
● システムの特性(OS、サーバー環境、データベース、セキュリティなど)
現在のリソース状況を可視化する際は、システム情報を客観的に評価するアセスメントツールを活用して仮想マシンを検出することが有効です。
また、Azure の移行範囲において、現在のシステムやアプリケーションで管理されているデータをどのような方法でクラウドに移行するかについても検討が必要です。
②実装方法を設計する
Azure の移行範囲・方法を定めたあとは、クラウドへの実装方法を設計します。実装には、Azure の導入に必要な基盤の用意が必要です。
▼Azure の導入に必要な基盤
● Azure のテナントとサブスクリプションの作成
● 社内外のネットワークの設計
● セキュリティの設定
● システムの利用・バックアップ設計
③検証を実施する
ステップ②で定めた実装方法を Azure で実現できるかどうか、一部の仮想マシンをテスト移行して検証を行います。
その際、OS ・アプリケーションの動作や移行手順に問題がないかを確認して、不具合がある場合には改善策を検討することが重要です。
④Azure 環境へ移行する
クラウドの実装設計に基づいて、システムの構築やデータ移行を行い、Azure 環境への移行を行います。移行後は、動作検証を実施して Azure 環境で正常にシステムを稼働できるかを確認します。
また、安定稼働や効率的な運用のために、新たなシステム環境に合わせたワークフローとセキュリティポリシーを作成して、保守運用の計画を策定することも必要です。
Azure を導入して業務システムのクラウド化を成功させるためのポイント
Azure を導入して業務システムのクラウド化を成功させるためには、事前の準備が欠かせません。ここからは、成功させるための 3 つのポイントを解説します。
①アセスメントを実施する
自社の業務や運用体制の課題に合った Azure を導入するには、アセスメントの実施が必要です。アセスメントとは、物事を客観的に分析・評価することです。分析・評価の結果、問題点の把握やリスクへの対策を考えることが重要です。
現在のシステム環境を分析・評価することで、クラウドの移行対象・範囲や、必要な機能・環境などを検討して、自社に適した Azure のサービスを選定できるようになります。
②移行の優先順位を定める
Azure の導入には、従来のワークフローから変更する業務やコストの負担が発生するため、移行対象が複数ある場合は優先順位を定めておくことがポイントです。
優先順位を決める際は、移行対象別にクラウド移行の効果やコスト、実現性などを洗い出す必要があります。クラウド移行のメリットが大きく、移行の難易度・コストが低いものから優先的に着手すると、スムーズな導入・運用につながります。
③マネジメントサービスを活用する
Azure の導入にあたっては、アセスメントの実施や要件設定、実装方法の設計などさまざまなプロセスが発生します。
クラウド移行に関する専門的な知識・技術が求められるため、自社のみで実施が困難な場合には、外部のマネジメントサービスを活用することも一つの方法です。
マネジメントサービスでは Azure の導入をサポートしてくれるため、企業の実態に即したクラウド移行をスピーディに実現できます。
まとめ
この記事では、Azure の導入について以下の内容を解説しました。
● Azure を導入する流れ
● Azure 導入を成功させるためのポイント
Azure の導入にあたっては、クラウドへの移行範囲や実装方法を検討・設計したうえで、テスト移行を挟んだのちにシステムの構築・データ移行を行います。
また、導入を成功させるためには、事前にアセスメントを実施してから移行対象・範囲・必要な機能などを検討するとともに、優先順位を定めて段階的に移行していくことがポイントです。自社ですべて対応するのが難しい場合には、外部のマネジメントサービスを活用することも有効です。
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