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Azure で何ができる? 業務への活用で期待できる効果とは

自社で管理するオンプレミス環境から、クラウド環境で管理できるようにデータを移行する企業が増加しています。数あるクラウドプラットフォームサービスのなかでも、Microsoft 社が提供する Microsoft Azure(以下、Azure)は、サービスや機能が充実していることが特徴です。

Azure への移行を考えている企業のなかには、「Azure にはどのような特徴やメリットがあるのか」「Azure を利用して何ができるのか」などと調べている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、Azure の特徴や期待できる効果、導入してできることについて解説します。

※Microsoft Azure は、マイクロソフト グループの企業の商標です。


クラウドプラットフォームサービス Azure とは

Azure は、Microsoft 社が提供しているパブリッククラウドのプラットフォームサービスです。Iaas (イアース)と PaaS(パース)の 2 種類を提供しています。

▼IaasとPaaSの違い
特徴
Iass
(Infrastructure as a Service )
ITインフラをインターネット上で提供する
Paas
(Platform as a Service)
ITインフラ、データベース管理システム、プログラム開発支援ツールなどのプラットフォームを提供する

Microsoft Azure についての基礎知識については、こちらの記事で詳しく解説しています。


Azure の特徴

Azure ではサービスがすべてクラウド上で展開されており、インターネット環境があればどこでも使用できることが特徴です。無料で利用できるサービスも多数あります。

なお、トラブルが発生した際は日本の法律が適用されます。そのため、日本が拠点の企業でも利用しやすいと考えられます。


Azure のメリット

クラウドプラットフォームサービスである Azure には、主に以下の 3 つのメリットがあります。

①Microsoft 社の製品との親和性が高い

1 つ目のメリットは、Microsoft 社製品との親和性の高さです。

Windows 関連製品や、Office 製品との連携ができる操作性が Microsoft 社の他製品と似ているため、すでに利用している従業員にとっては扱いやすいことがメリットです。そのため、Windows サーバとの連携や移行も簡単に行えます。

②日本円で支払える

2 つ目のメリットは、日本円が利用できることです。

Azure は日本円に対応しているため、為替の影響を受けずに利用できます。ただし、支払いはクレジットカード決済のみとなっており、銀行振り込みや口座引き落としには対応していません。

③セキュリティ性が高い

3 つ目のメリットは、セキュリティの安全性です。

Azure には、強固なネットセキュリティ対策やコンプライアンス対策が施されています。安全な環境で利用できるため、業務への活用にも適していると考えられます。

Azure の詳しいメリット・デメリットについてはこちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。


Azure を使ってできることは? 業務への活用で期待できる効果

Azure のサービスを利用することで、業務に関するさまざまな要望を実現できるようになります。

▼Azure でできることとサービス
できること サービス
リモートワークの実現 Azure Virtual Desktop( AVD )
Windows 365
アプリの開発 Azure App Service
Azure Functions
ファイルサーバーのクラウド化 Azure Files
Azure File Sync
セキュリティの強化 Azure AD
Microsoft Sentinel
人工知能の利用 Azure AI

リモートワークの実現

Azure Virtual Desktop( AVD )

Azure Virtual Desktop は、仮想デスクトップを提供するサービスです。仮想デスクトップ 1 つを生成すれば複数人でそのデスクトップ環境を共有できます。

Windows 365

Windows 365 は、Azure のクラウド上から Windows 環境を提供するサービス。デバイスを選ばず、Windows 10/11 の利用が可能です。

アプリの開発

Azure App Service

Azure App Service は、API 条件に合わせてアプリを構築できるサービスです。業務に使用する Web アプリやモバイルアプリが作成できます。

Azure Functions

Azure Functions は、関数をサーバーを介さずに利用できるサービスです。C#、JavaScript、F#、Java、Python、PHP など、さまざまな言語に対応していることが特徴です。

ファイルサーバーのクラウド化

Azure Files

Azure Files は、OS に限定されずに利用できるファイル共有サービスです。アプリケーションの互換性を気にせずに、自社サーバーからもファイルを移行することが可能です。

Azure File Sync

Azure File Sync は、Windows サーバにあるファイルを共有・同期するサービスです。オンプレミス、クラウド上の仮想デスクトップと同期できます。

セキュリティの強化

Azure AD

Azure AD は、さまざまな種類の認証システムを提供するサービスです。リスクのあるログインを禁止できます。

Microsoft Sentinel

Microsoft Sentinel は、セキュリティ情報イベント管理機能と、セキュリティオートメーション自動応答機能が備わったサービスです。アクセスログから AI が自動分析して、脅威を自動検出・対策・提案できます。

人工知能の利用

Azure AI

Azure AI は、人工知能(AI)を利用できるサービスです。専門知識が必要なくても、画像認識や音声認識などの AI 機能をアプリケーションに組み込むことが可能です。


Azure を利用するときの注意点

Azure の利用にあたっては、以下の注意点もあります。

クラウドのシステム要件を確認する

オンプレミス環境からクラウドに移行するときには、システム要件を満たしているか否かの確認が必要となります。これは、移行したいシステムがクラウド上で運用できない場合、新しいシステムが必要になることがあるためです。

移行する前に、システム要件と自社システムを洗い出しておくことが重要です。

セキュリティに関する考え方を確認する

Azure には強固なセキュリティ対策システムが備わっていますが、インターネットに接続しているため安全性は 100% とはいえません。

顧客の個人情報や、機密事項などの重要なデータについては、自社でどのように取り扱うかを事前に検討する必要があります。


まとめ

この記事では、Azure でできることについて以下の内容を解説しました。

 クラウドプラットフォームサービス Azure とは
 Azure の特徴
 Azure のメリット
 Azure を使ってできることは? 業務への活用で期待できる効果
 Azure を利用するときの注意点

Azure は、Microsoft 社提供のパブリッククラウドのプラットフォームサービスであり、Iaas と PaaS の 2 種類を提供しています。

Azure は Microsoft 社の製品との親和性が高く、日本円での支払いが可能なこと、セキュリティ性が高いことが特徴です。リモートワークやアプリの開発、ファイルサーバーのクラウド化、セキュリティの強化、人工知能の利用などが実現可能です。

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Azure 業務改善サービス

Azure の可用性セットについてはこちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。


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